古文書に見る日本の歴史! ⑴ 竹内文書は本当に偽書なのか?古事記解説編 その1

正統竹内文書

古神道・竹内文書を読み解いていくと、消えた日本の歴史が見えてくる。 竹内文書(帝皇日嗣)で見る古事記の天地開闢。

 

竹内文書の”表向き!帝皇日嗣から見る、古事記の天地開闢”

 

この内容は、口伝による日本古代史含まれており、古事記・日本書紀とは少し違う天神人租について解説されています。割と聞きなれている部分が多いもので、その内容についてまとめてみたいと思います。

 

正統竹内文書・第73世武内宿禰(武内睦奏著 )amazon

 

第73世武内宿禰(武内睦奏氏著 )の 正統竹内文書(竹内文献)は、初代武内宿禰以降代々一子相伝とし、極秘の口伝として語り継がれてきた「古代日本」の歴史だと氏は語っています。

ですから、口伝の内容をすべて明かしたものではなく、公開が許された一部分のみであります。

氏の講演会での発言等を聞く限り、そのまま語ることはできず表現を変えたり時には言葉を変えキーワードとしてわかりにくくしてある箇所が散見されます。

古事記や日本書紀の編纂にまつわることもいくつか語っており、現在の常識といわれる古代日本の歴史が意図的に改ざんされ、かなりの点で誤りがあることも指摘しています。

偽物の竹内文書についてもいくつか語られてもいます。

しかし、この内容をどう思うか、信じる信じないは個人の裁量・判断に委ねられるものです。

天津神から国津神そして人津神へと神の御代は続き、神名は代々継承されてゆきます。

人津神として天照大御神を継承した皇尊(すめらみこと)を皇祖とし、現代へと引き継がれているのが、現在の皇室(北朝方)となる訳です。

この竹内文献(神皇御記録)では、天神初代(無の神:皇祖元主元無極主大御神 ミヤオモトスミクライヌシノオオミカミ)から代数を数えていきますが、帝皇日嗣では、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)を初代とし、いくつかの神の名を飛ばし(隠し)ながら代数を数えていきます。

 

天地開闢

 

「 夫れ 混元既に凝りて 気象効れず   

名も無く 為も無く 誰か其の形を知らむ。

然れども  乾坤初めて分れて 参神造化の首と作り 

陰陽斯に開けて 二霊群品の祖と為りき ~ 」

年暦無数そもそも遠い昔の事、造化の気が次第に凝り固まっても、未だ外に現れてくるには至らず、したがって名も無ければ動きもない誰もそのカタチを知らないという。

 

混沌

 

造化三神(意思の発現):別天津神(ことあまつかみ)

 

世界の始めに天と地が分かれ三柱の神が宇宙造化の緒をつくり、陰と陽が分かれ、二柱の神が万物の祖となった。

初代造化の神:天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) 

第二代造化の神:高皇産霊神(たかみむすひのかみ) 

第三代造化の神:神皇産霊神 (かみむすひのかみ)

世界の始め、天も地もいまだに混とんとしていた時に、高天原と呼ばれる 天のいと高き場所に 三柱の神が次々と現れた。

次元も空間もないところに、インフレーションによる相反転で特異点よりエネルギーの流入が始まり、空間を形成してゆく。

 

多重次元からのエネルギー流入が起きる特異点は、出入口のように流入・流出の境界面でありそれこそがカタカムナ・ウタヒの中心にある八咫鏡なのです。

そしてそれこそが現宇宙の創造神でした。「在りて成すもの」の、発現でありきっかけであり、すべてはここから始まるのです。

古代の哲学者の言葉「われ思うゆえにわれあり」は、デカルト自身の自己の存在の意味付けだけではなく、自我(神の意志)の発現の時を表しているのです。

また、聖書の「ヨハネの福音書」冒頭の一節、「 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。」  「創世紀の天地創造」にある、「光あれ」 も、初めのきっかけを表していると思われます。

(正統竹内文書では、この部分が更に詳しく書いてありますが、別記事にて纏めていきます。)

「天地初めて発(ひら)来るときに 高天原に成りませる神の名は 

”天之御中主神” 次に ”高御産巣日神” 次に ”神産巣日神”  この三柱の神は みな独り神と成り坐して 身を隠し給ふ」

世界の(現宇宙)の初め、天も地も未だに混沌としていた時に 高天原と呼ばれる天のいと高き場所に 三柱の神 が、次々と現れた。

 

始めに、天の中央に宇宙を統一する  天之御中主神 (あめのみななぬしのかみ)、次に 宇宙生成を司る  高御産巣神 (たかみむすひのかみ) と 神を産み出す 神皇産霊神(かみむすひのかみ) が現れる。

この三柱の神は、配偶を持たぬ単独の神でありその姿を見せることはない。

”産巣 ”むすひは ” 結び ” であり、 エネルギーが凝集して形作る(象つくる)ことを表しています。

エネルギーから素粒子生成のきっかけとして、超弦理論による エネルギーの帯のようなものが粒子化し、その斥力により急激に膨張するプロセスがビッグバンであり、この急激な膨張による空間の形成こそが 、 高御産巣神 と  神皇産霊神  の誕生となるのです。 現宇宙のそれは200億年前の事となる。

高御産巣神 誕生後、重力(ちから)の神、物質の神、時間の神が誕生します。

その神々によって、神皇産霊神 (素粒子つまり、物質生成の神)は発現することとなります。

参考むすひ(むすび)  古神道において濁音のある文字と無い文字の違いは、俗なるものと 聖なるもの の違いという。これは、現象界(陰)と潜象界(陽)で表現が変わるのです。 そしてこのむすびとは、凝縮される事で力が生じ、そこに神が生まれる状態をいう。

産巣日(むすひ) や 産霊(むすひ) と書かれる神名は、空間や物質や神などを産み出す神の名に使われています。

 

因みに、誰もが必ず食べた事のある   🍙おにぎり 、竹内睦奏氏によりますと「おむすび」は大和族系、「おにぎり」は出雲族系の呼び方だそうです。(筆者はおにぎり) 米・水・塩から成り神棚へのお供えに必要な3種を指していて、まさに神の恵みそのものをいただいたものだと言います。それを、ギュッと結んだもので 神そのものを示すものだと言います。 おむすび、おにぎりのように、私たちが日常使用している言葉の中には、神由来のものがたくさんあると語っています。

「次に 國稚く 浮ける油のごとくしてクラゲなす漂へる時に 葦牙の如く萌え騰がるものに因りて成りませる神の名は

第四代: ” 宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)” 次に  第五代 :” 天之常立神(あめのとこたちのかみ)”

この二柱の神もみな 独り神となり坐して 身を隠し給ふ  上の件 五柱の神は 別天津神(ことあまつかみ) といふ」

その後に、天と地とけじめのつかぬ 形らしい形もないこの地は、水に油を浮かべたように漂うばかりで、あたかも 海月が水中を流れ流れてゆくように 頼りないものであった。

そこに、水辺の葦が春先に一斉に芽吹くように萌えあがってゆくものだった。 この葦の芽のように天に萌えあがったものから二柱の神が生まれた。

始めは、 宇摩志阿斯訶備比古遅神  麗しい葦の芽の天を指し昇る勢いを示す男性神、 次は  天之常立神  で、永遠無窮の天そのものを神格化した神である。 この二柱の神も配偶の無い独り神で、姿を見せることはなかった。

 

以上に挙げた 五柱の神は地上に成った神とは別であって天津神であるため、別天津神:ことあまつかみと呼ばれる。

ここまでが、銀河形成や恒星系生成となる 100億年前の出来事だった。

参考:第五代あめのとこたちのかみ と 第六代国常立の神 の間で、代数に入らない 六柱の神が誕生している。

天八下神(あまのやくだりのかみ)、天三下神(あまのみくだりのかみ)、天合神(あまのあわせのかみ)、天八百日神(あまのやおひのかみ)、天八十万魂神(やそよろずみたまのかみ)、天八百万魂神(やおよろずのみたまのかみ)

 

地球45億年の神

 

宇宙の塵・ガスが集まり又小惑星の衝突合体により、惑星(地球)誕生の神

第六代:國常立神(くにとこたちのかみ)

火の球のような惑星は少しづつ冷え固まり、やがて機体が表面を覆い大気となり雨が降る、大地は更に固まってゆく。 大気、雨、雲、雷の神が生まれる。

第七代: 豊雲野神(とよくものかみ)

どちらの神も独り神で、やがて生命の誕生へと繋がってゆく。

第八代: 宇比地邇神(ういちにのかみ)男性神

第九代: 須比地邇神 (すいちにのかみ)女性神

この二柱の神は、夫婦神として共立し、陸地には溶岩流、海は酸性、大気には硫黄と炭酸ガスのみであるが、嫌気性細菌(最初の生命体)が現れる。

宇比地邇神 は 泥土煮尊(ういぢにのみこと)、 須比地邇神 は 沙土煮尊(すいぢにのみこと) として祀られています。

 

参考:尊(みこと)と 命(みこと) の違いは、神(天皇)に対し命名するときは 尊(みこと)となり、皇子には 命(みこと) と命名されるとの事です。

 

35億年前

第十代: 角材神(つぬぐいのかみ)男性神

第十一代: 活材神(いくぐいのかみ)女性神

この二柱の神も、夫婦神として共立しています。

地球上には一つの大きな大陸が形成された。原核生物や藍藻類が発生する、藍藻生物による光合成によって大気中に酸素が放出される。酸素を取り込みエネルギーとする真核生物が現れ、それらはやがて多細胞生物へと変化し多様な生物へと進化していく事になる。

大地、大気、水、植物、動物、これらはみな神より成るものであり、神そのものである。

竹内睦奏氏(談):食事の前の「いただきます」の語源もご存知の方は多いと思うが、正しくは「天地の恵み、命をいただきます」が本来です。一つの命を次の命へとつなぐわけです、「あけましておめでとうございます」を「あけおめ」と省略して云う昨今ですが、それと同じですね・・時代の流れというものでしょうか・・(笑)  

 

6億年前

 

第十二代:大戸能地神(おおとのぢのかみ)男性神

第十三代:大戸能辺神(おおとのべのかみ) 女性神

この二柱の神も、夫婦神として共立しています。

この頃になると、酸素の充満した大気により生物の進化も劇的なものとなってきます。

神より分化した命がどんどんと増え始め、多様な水生生物が誕生します。

数億年の時を経て、両生類や爬虫類も次々と誕生してきます。

 

超大陸の分断と失われた大陸

第十四代:於母陀流神(おもだるのかみ)男性神

第十五代:阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)女性神

この二柱の神も、夫婦神として共立しています。

日本書紀では正確な記録を隠匿するため、面足尊(おもだるのみこと)と 惶根尊(かしこねのみこと)と表記されており(竹内睦奏氏談)、この神により大陸が形成・変化をしていく事になった。

超大陸の分断を繰り返しにより現在の五大陸の原型ができるが、今は消滅している謎と言われている大陸が存在していた。(ムー大陸、アトランティス大陸、レムリア大陸とよばれている、後にレムリアはユーラシアと合体、ムーとアトランティスは地殻変動により海に沈む。)

 

宮崎・アワギハラ御池

 

1億2千萬年前

 

日本列島誕生の神

 

第十六代: 伊弉諾神(いざなぎのかみ)男性神

第十七代: 伊弉冉神(いざなみのかみ)女性神

この二柱の神も、夫婦神として共立しています。

「是の漂える国を修理(おさ)め固め成せ」とのりたまひ、天沼矛(あめのぬほこ)を賜ひて言依さし賜ふ。

地上のありさまを見るに、まだ脂のように漂っているばかりである。 かの国を人の住むよう作り上げよ・・と命じられ天沼矛という玉飾を施した美しい矛を授けた。

 

夫婦神の初仕事

 

天沼矛で海をグルグルとかき混ぜて、落ちた滴により最初にできた島が「淤能碁呂島(おのころしま)」である。

(現在、オノゴロ島は淡路島北端にある絵島 という説が有力です。)

二柱の神は淤能碁呂島 に降り立ち「天之御柱(あめのみはしら)」を建て、その周りを回った。(詳細は後述)

これはどのような意味があるのか・・。御柱は神を下すための依り代なのです、高木(高い樹木:ご神木)などもそうです。

 

天之御柱は、天常立神(あめのとこたちのかみ)と天底立神(あめのそこたちのかみ)の対の神の事であり、天の軸となっている。

天の軸とは、宇宙の軸であり宇宙は回転している。(これはおそらく、地球の自転・公転や銀河系の回転を表していると思われる。 )

国之御柱は、国常立神(くにのとこたちのかみ)と国底立神(くにのそこたちのかみ)の対の神の事であり、地の軸となっている。 (これは、地球の核の回転軸であり磁力線の方向を表していると思われる。)

地表を挟んで成り立つ 天の軸 と 地の軸 は繋がってはいるものの、実は少し歪んでいる。これが地軸と回転軸のずれを表しているのだろう。

おのころ島に建てた天之御柱は実体的なもので、天と地をつなぐもので、そこに社もつくられた。 それは天から神を下すための依り代であり、この場合神としてつくられたものではないと竹内氏は語っている。

ここからはいよいよ イザナギの神、イザナミの神 二柱の神による、国生みと神生みが始まる事となります。

  

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